無線班って何やってるの?
茗溪学園科学部無線工学班は名前の通り、アマチュア無線を主な活動としています。
アマチュア無線は「無線技術の向上」を目的として行われているため、部活でも一般の
方と交信(お話)をしたり、電信(モールス信号)を使えるよう(コンテストなどで)に練習
したりしています。
また、日本アマチュア無線連盟の主催するコンテストに参加して成績を残しています。
コンテストとは一定時間内(基本的に24時間)にどれだけの数のアマチュア無線局
(無線で電波を出してる人)と交信(話すことが)できるかを競う大会です。
無線をやる上で必要な物(アンテナや無線機)を作ったり、壊れている物を
直したりしています。(電気的な技術・知識をつけることも活動のひとつです。)
他にも県高文連の無線技術競技会に参加し、ARDF(アマチュア無線を使った方向探知競技)や
欧文受信競技に出場したり、アマチュア無線をする上で必要な従事者免許の取得の
ための勉強をしたりしています。
2012年10月23日には、本校出身の星出彰彦宇宙飛行士と、アマチュア無線で
交信を行う事に成功しました(ARISSスクールコンタクト)。
2012年8月17日の挑戦では不成功に終わり、再挑戦での成功でした。
26項目の質問を用意し、23項目目を星出宇宙飛行士が答えている途中で
交信は途絶えてしまったのが心残りでしたが、皆で積み上げてきた準備が
実った、貴重な10分間となりました。
アマチュア無線以外にも電子工作(個人的な研究など)やパソコンをいじったり
(コンテストなどで利用するための整備など)するのも、コンテストのない冬場の活動の一部です。
これらの活動から近年、オープンキャンパスのクラブ体験(電子工作体験)なども無線
班の活躍する場面のひとつになってきています。
JJ1YAFって何?
JJ1YAFとは無線班がアマチュア無線で使うコールサイン(名前)の事です。
コールサインとはアマチュア無線局1局につき1つ国から指定を受けます。
アマチュア無線で電波を出すときはこのコールサインを名乗ります。
交信の際は必ずコールサインを名乗らなければいけないと法律で決まっています。
(本名を名乗ってはいけないことはありません。)
このコールサインは世界で1つしか存在しません。(車で言うナンバープレートみたいなもの)
コールサインにも意味があり、最初の2文字がJA-JS・7J-7N・8J-8Nが日本にあることを表しており、
3文字目の数字が1-関東 2-東海 3-近畿 4-中国 5-四国 6-九州・沖縄 7-東北 8-北海道
9-北陸 0-信越 という風に区別されます。
また、4文字目がY・Zの場合は社団局と呼ばれ、団体で(複数の人間集まって)無線の活動
している無線局に付けられます。残りの3文字はA-Zまでのアルファベットが入ります。(特殊な場合を除き)
つまりJJ1YAFを解読すると、日本の関東で社団局(団体で、つまり部活動)として行っている、
というのがコールサインから読み取ることができます。
班員は部活動でコンテストに参加する際、JJ1YAFのコールサインを使ってコンテストなどに
参加していますが、個人でコンテストに参加したり、自宅で無線をやる人は別に個人コール
サインを持っています。
さらに無線をやる上ではコールサインのほかに、従事者免許(車で言う運転免許)が必要です。
従事者免許は無線に関する知識や電波法についてのことを問題とした、筆記試験です。
1から4級までがあり、3級からモールス信号を無線で使うことができるようになります。
級が上がることによる最大のメリットは送信出力(電波を出す力)を大きくすることができる事です。
もちろん送信出力が大きいほうが、電波を遠くに飛ばすことができます。
無線班ってどこでやってるの?
主にアンテナの設置・保守・点検をするため、屋上が活動拠点となっています。
そのため開部?当初から中学棟屋上倉庫が部室になっています。
中学棟の階段を4階まで上ると、右手に扉があります。
そこの扉の奥に部室があります。